小学生クラスとは?
当教室は
- 幼児クラス
- 小学生クラス
のふたつのクラスにわかれています。
幼児クラスはいわゆるこれから小学校入学やお受験へむけて準備をしていく年齢の子を対象に、そして小学生クラスは現在小学校に通っている小学一年生から六年生までの年齢の子たちを指導するクラスです。
幼児と小学生。当教室の教育理念である『生きる力を育む』という方針は同じですが、指導内容はいくぶん異なります。こどもたちはお母さまといつもいっしょだった時期をはなれ、少しずつ自立への道を歩みはじめますし、わたしどもも、それぞれのお子さまが持つ力をより深いところから引き出すべく、さまざまな創意工夫をこらします。
それは机の上のお勉強だけに限りません。お料理、お買い物、ゲーム、図画工作や野外活動(アクティヴ・ラーニング)―――。幼児の時とは異なる、あらたに開かれた世界を前に、こどもたちは前のめりになり、わくわくと目を輝かせてくれます。
ここではそんな小学生クラスをご紹介していきたいと思います。
いったいどんなことをするのか?
当教室をお知りになり興味を持たれたご両親に、「いったいそちらはどういう塾なのでしょうか?」とお電話やメールでご質問を受けることがあります。
「写真を見たらなんだか楽しそうだけれど、どんなことをするのかもっと具体的に教えてほしい」
という問いあわせです。
むろん当教室でもお勉強をします。こどもたちはたえず緊張感を持ってお教室に臨みますし、少しでもむずかしい問題を解こうと必死に取り組みます。小学生クラスではその子の年齢や学年に一切とらわれません。優秀であれば何学年上の問題やハイレベルな中学校の演習でも与えますし、できなければ小学五年生でも小学二年生の教科書にもどることになります。
ですが、当教室が他の学習塾と異なるのは、いったんお勉強が終われば、それと同じくらいの時間、必ず机からはなれてまったくちがうことをするという点です。
当教室では二時間勉強したら、あとの二時間はお外へ出て、いろんな実体験をしたり、身体を使ってめいっぱい遊んだりします。行く場所はさまざまです。交通機関を利用して出かけることもあれば、みんなでお料理を作ることもあります。その日によって多少のちがいはありますが、お勉強と同じくらいの比率でお外ですごす時間割は長年続いています。
お教室の周辺は緑が多く、自然がゆたかです。元気がありあまっていたのでしょう。勉強から解放されたとたん、こどもたちはいきおいよく表へ飛び出していきます。
むろん野外へ出るのは身体を動かすためばかりではありません。交通機関を利用してお買いものに出かけたり、公共施設や博物館をたずねたりと、いわば札幌の街全体が「学びと遊びの場」となります。こうして実際にお外で得られる知識や体験は、机の上で学んだ勉強に勝るともおとらない価値があります。
実体験とアクティブ・ラーニング
小学生クラスはアクティブ・ラーニングにも取り組んでいます。
「アクティブ・ラーニング」とはいわゆる能動的学修のことで、児童が受け身ではなく、みずから能動的に学びにむかうよう設計された学習法のことです。具体的にはグループワークやディベートが例にあげられますが、こどもたちの社会性や教養・知識・経験といった幅広い能力を育むことを目的としており、近年教育現場で大きな時間を占めるようになりました。
当教室も「生きる力を育む」という教育方針のもと、実体験学修に積極的に取り組んできました。
もっともまだ小学生ですから、中高生のようにむずかしいことはできません。なので、まずはかんたんなことからチャレンジします。
それがおつかいです。
おつかい? と思われる方もおられるかもしれません。ですが、おつかいをはじめとする用事足しにはこどもたちを成長させるさまざまな要素がふくまれています。
- 準備する (計画)
- お金やメモをなくさないようにする (管理)
- 自分で考え、歩く (行動と決断)
- 知らない人に話しかける (コミュニケーション)
- さいごに、自分の体験を言葉にする (言語化)
こうした野外活動では、こどもたちはさまざまな困難に直面します。知らない人に話しかけるのは緊張しますし、道に迷うこともあるかもしれません。しかし、ぶじタスクがうまくいったとき、こどもたちはほんとうにうれしそうな顔をして帰ってきます。場数を踏んでいくにつれだんだんたくましくなってきて、「先生、きょうはおつかいないの?」とすすんで立候補してくるほどです。
長年教育の現場に携わってきた観点から、わたしどもが考える「こどもたちになるべく多く経験させてあげたいこと」は以下の通りです。
- 「こまった!」という体験をさせる
- 自ら考える習慣をつけさせる
- とにかく人慣れさせる
こうした経験を味わうことはとても重要です。なぜならこうした困難に直面したとき、こどもたちは緊張し、いっしょうけんめい自分の力でなんとかしようとするからです。そうした経験は、なかなかお母さまやお父さまがとなりにいる状況でできるものではありません。頼れる者がないとき、ありったけの知恵を絞り、勇気をふるい、自分でその状況をなんとかする。こうした場数を踏むことがこどもたちをひと回りもふた回りもたくましくするのです。
スポーツや運動学の世界では、こどもの運動能力や神経系統がもっとも発達する九〜十二歳までの期間のことを「ゴールデンエイジ」と呼ぶそうですが、それとほぼ時期の重なるこの小学生時代はまさに「人生のゴールデンエイジ」と言っても過言ではありません。
いつの日か翼を広げ、力強く世界に羽ばたいていくための人間力を育む大切な第一歩―――。
当教室の小学生クラスは積極的にそれにチャレンジしています。
ぜひ体験なさってみて下さい!