教育大付属小学校と田中学園
小学校のお受験を考えたとき、現在の札幌市にはふたつの有名な小学校がございます。
教育大附属小学校と田中学園です。
どちらもりっぱな学校であり、それぞれに豊かな特徴があります。
北海道教育大学 附属札幌小学校
教育大附属小は130年以上の歴史をもつ、北海道でも伝統のある小学校です。教育研究機関校として豊富な実績があり、数多くの人材を輩出しております。
田中学園立命館慶祥小学校
田中学園立命館慶祥小学校は2022年にこの北海道の地に新たに建校された小学校です。理事長を田中賢介さんがつとめておられます。学校目標は「世界に挑戦する12歳」です。
「うちの子も小学校受験をさせてみよう」
「一般の公立校ではなく違う学校にチャレンジしてみたい」
幼かったお子さまが学齢期に達し、お受験を前提とした小学校を受けてみようとご両親が考えはじめるとき、通わせたい小学校の選択肢の中にこの二校の存在が浮かびあがることが多いようです。
(他の小学校のお受験をご希望の方はお教室までご相談ください)
このふたつの学校のうちどちらを選んだらよいのでしょうか?
当教室はどちらの学校の受験指導も行っておりますが、ご両親からそういったアドバイスを求められたときは「なによりまず、どういった小学校なのか、じっさいにご自分の目でご覧になることが重要です」とお答えしています。
噂や評判で判断するのではなく、じっさいに学校に足を運び、直接授業の様子や児童さんの姿をご自分の目で確かめてみる。そしてお子さまが将来その学校に通う姿をイメージしてみる
実際にその学校に足を運んでみなければわからないことはたくさんあります。生徒さんの表情や校舎の雰囲気、自然をふくめた周囲の環境、通学までの道のり───。
その際、お子さまといっしょに見学なさることも大切です。じっさいに学校へ通うのはお子さまがなのですから、気に入ったかどうか、たのしそうかどうか、お子さまからどんどん意見を聞いてみましょう。
もちろんまだ小さいですし、すべての判断を自分でするのにはむずかしいかもしれませんが、それでも「本人の意見を聞いてみる」という過程はとても大切です。
まず見学を
上記のように、両校に限らずお受験を前提とする小学校では、必ず「オープンスクール」や「学校見学会」を行っており、出願前にご父兄が学校の様子をご覧になれる機会をもうけています。
これは幼児を持つご両親にむけて学校側が「当校はどういう学校であるか」を発信するもので、どなたでも気軽に参加することができます。
じっさいの授業の様子や校舎・体育館・図書室などの雰囲気を感じ取れるのはもちろんのこと、在校生の生徒さんとも直接ふれあえる機会もありますので、制服を着たお兄さんやお姉さんを間近で見ることは、お子さまにとってとてもはげみになるかと思います。「わたしもここに行きたい!」というやる気のアップにつながるかもしれません。
「オープンスクール」「学校見学会」は定期的に開かれておりますので、学校のホームページ等をチェックしつつ、積極的に参加するようにしましょう。
教育理念・方針をしっかりと把握する
学校にはその学校ごとに教育方針・教育理念というものがございます。
具体的に申せば、「我が校はこうした教育方針の下に児童を教育・育成します」といういわば宣言・マニフェストのようなものです。
それらは「学校概要」や「校訓」や「教育目標」としてホームページなどに必ず明記されており、その学校の校風を決定づけるものです。そしてお受験に際しては、ご両親がこれをきちんと把握してのぞまれることがたいへん重要です。
なぜなら、その学校を志願するということは、その教育理念に賛同したからこそ自分のお子さんを通わせるのだということを意味するからです。
学校側の
「どのような人材を世に送り出したいのか」
「そのために学齢期にどういった教育を授けるのか」
これら学校が目指すお子さまの像や姿によって、その学校の学習内容やカリキュラムが決まってまいります。「国際教育・英語教育に力を入れている」「学齢の区切りがない授業を行っている」あるいは「国際交流プログラムが充実している」など、その学校によって様々な特色がそこに生まれるのです。
ご入学されたあとに、
「思っていた学校と少しちがった」
「自分が望んでいた教育の方向性と異なっていた」
なんていうことのないよう、意中の学校がどのような教育方針を持っているかについては、あらかじめ十分な下調べをした上でお受験にのぞむようにしましょう。
また面接時に面接官の先生から「我が校の教育方針をお答えください」という質問を口頭で受け、とっさに答えられずに困ったというご両親の事例もあります。本番前には何を聞かれてもしっかりとした受け答えができるように、パンフレットやホームページには必ず目を通し、その内容を理解しておくように心がけましょう。
結論 まとめ
教育大附属小学校も田中学園もどちらもすばらしい学校であることはまちがいありません。選ばれるのはお父さま、お母さま、そしてお子さま本人です。
そして、いったん志望校を決めたあとは、合格できるように家族全員で協力しあいながらお受験を全力でがんばる。
ご両親の判断と決断がお子さまにすばらしい未来を授けることになります。