「はじめに」 新さっぽろ英才幼児教室代表 清野勝彦
近年は小学校受験がより身近なものとなり、どなたでも気軽に私立校や小中一貫校にチャレンジできるようになった一方、以前よりお受験の存在が知られるようになったぶん、入学するための競争率は高まっていると言えます。その意味でお子さまの将来を思うお若いお父さま・お母さまにとって、お受験が人生最大のチャレンジであることに変わりはありません。
お受験の内容もまたずいぶんと変化しました。ペーパー、行動観察、面接という三つの審査こそそのままですが、近年はそれに加えてご家庭での時間のすごし方やご両親の躾が重視されるなど、よりトータルにお子さまを見る傾向が強くなっています。またお子さまもおべんきょうの成績だけでなく、協調性やコミュニケーション能力、自主性、自己発信力、逆境をはね返す粘り強さ(リバウンドメンタリティ)など、より現代に則した資質を求められるようになっています。
わたしども新さっぽろ英才幼児教室はこうした変化が起こるはるか以前から、その豊富な知見をもとに多数のお子さまを合格させるとともに、常に一貫した理念の下、こどもたちを指導し続けてまいりました。それは「教育の本然とは子どもたちが本来持っている生きる力を育むことであり、そのためには幼少期の実体験こそがもっとも重要である」という想いです。
たとえば…
・包丁でお野菜を切ること
・お財布を持って近くのスーパーにお買い物に行くこと
・ひとりで切符を買い、電車や地下鉄に乗ること
・靴紐を自分でむすべること
・ぞうきんをしぼること
・卵を割ること
・はじめて会った人にむかって元気なごあいさつができること
・はじめて会ったばかりの子となかよくなり、お友だちになれること・・・。
一見、お受験には何の関係もないように思えるこれら小さな事柄が、お受験に、そしてお子さまの健やかな成長にどれだけ密接な関わりがあるか、日頃お子さまと多くの時間をすごすご両親にはご理解いただけると思います。わたしたち大人が日々経験しているこうした何気ない日常こそが、幼少期のお子さまにとってかけがえのない意味を持ち、お子さまのその後の人生を輝かせるための豊かな礎、土壌となるのです。
体験すること
経験すること
自分の身体を使ってためしてみること
小さなお子さまは可能性の塊です。幼児は日々、大人の雛型として、けんめいに短い手足を振りまわして世界を知ろうとし、成功や失敗をくりかえします。思いがけないこと。突拍子もないこと。中には親として笑えないこともあります。ですがそうしたいくつもの経験をくり返しながらお子さまは少しずつ事物を習得し、ひとりの人間としてすこやかに成長していくのです。
じっさい、これらの事柄を幼児期に体験されたお子さまとそうでないお子さまの間では、のちになってその成長度合いに大きなちがいが見られます。そしてこのことは小学校側も気づいており、それは「お受験で求められるお子さま像の変化」として如実に現れています。オーラルな英語能力の開発も含め、教育の現場においても新たな潮流が続々と生まれてきているのです。
折しも日本、そして世界は今、激動の時代をむかえています。戦争、貧困、差別、AIや遺伝子技術の発達……。将来の展望が見えにくくなっている現代、これからの時を生きる子どもたちに求められるのは混沌とした時代をたくましく生き抜いていくためのスキルと人間力であることはまちがいありません。
豊かな可能性の萌芽であるこどもたち、未来の社会を力強く担っていくであろうこどもたち。幼児教育に携わる者として、今後もこどもたちの未来のために全力を尽くしていきたい思っております。
新さっぽろ英才幼児教室代表 清野勝彦
