「三歳からのお手伝い」とは

お手伝いをさせる前に

三歳からのお手伝い1

では実際にお子さまにお手伝いをしてもらうわけですが、その前に、いくつかの注意事項がありますので見ていきましょう。

・いきなり難しいことはさせない

・失敗は前提に

・ダメでもおこらない

・同じことをできるまで繰り返しさせる

・出来たらいっぱいほめてあげる

子どもにとって、お手伝いというのはやはりハードルの高いものです。初めはお母さまといっしょに取り組むようなおつもりで、それから徐々にタスクの量を増やしていきましょう。

もし明らかに無理なようでしたら、数ヶ月時間をおいてからまたトライさせてみる。ひとつのお手伝いができるようになるまで、だいたい数週間〜数ヶ月くらいかけるおつもりで臨まれるとちょうどいいかと思います。

そして、こうしたお手伝いをまかせる際、なにより重要なのはお子さまがお手伝いに取り組む経過をお母さまがずっと見ていてあげることです。

子どもの心理とはふしぎなもので、たとえ能力的には十分可能なお手伝いであっても、身近にその課程を見てくれる人間がいなくてはすぐにその作業にあきてしまいます。

お母さまがかたわらにたち、自分の一挙手一投足にまなざしをむけてくれていると感じられてこそ、子どもは一生懸命お手伝いに取り組むのです。

「みてて!」 とは、どんなお子さんもよく口にする言葉です。 お子さまの姿をただ見守る。これが大事なのです。

いろいろなお手伝い

三歳からのお手伝い2

では子どもたちが出来る具体的な仕事とはどういったものなのでしょう。 いろいろありますが、代表的なものをあげるとすればお母さまがふだんご家庭でなさっているようなお仕事がいちばんでしょう。

なによりお子さまが日頃から見なれている作業がもっとも親しみやすいかと思います。

・お茶碗洗い

・お風呂そうじ

・掃除機を使う以外のおそうじ全般

・おつかい(お買い物メモを渡し、品物を買ってくる。お釣りとレシートを忘れずに受け取ってくる)

まずこれくらいのことなら程度の差こそあれ、五、六歳であれば能力的には十分に可能です。

逆にまったく歯が立たないようであれば、これまでのご家庭での育児になにか見落としや欠落があることを意味します。 ここで気をつけていただきたいのは、お母さまはお子さまに対し中途半端に手を貸さないということです。

たとえばお茶碗洗いのお手伝いでしたら、お母さまが洗剤をつけてあげたスポンジをお子さまに渡す。あるいはぞうきんがけであれば、水に濡らし、絞ってあげた雑巾を手渡してあげる。これでは少しも実体験にはなりません。

大切なのは課程であり、それを省いてしまったのではせっかくのお手伝いも単に名ばかりのものになってしまいます。なによりお子さま自身が「失敗」から学ぶ機会をうることができません。

たとえばぞうきんがけをするのであれば雑巾を捜してくるところからはじまって、それを水に濡らして絞る。 自分が持ちやすい大きさにたたみ、水拭きする。それが終わったら雑巾をすすぎ、皺を伸ばし、最後に干す。この課程がすべてできてはじめてひとつの体験がお子さまの中で完成された「経験」として実を結ぶのです。

むろん、さいしょは大変です。初めのうちから上記の事柄をすべて一人で出来る子がいれば、そのお子さまは相当しっかりした子でしょう。

でも、お母さまが横にいて何度も実地にお手本を見せて練習させてあげれば、どんなお子さまでも少しずつお手伝いに習熟していきます。

教育の現場から

三歳からのお手伝い3

近年、受験指導をする中でわれわれ教師が一番直面する問題が、いわゆる実体験、生活体験がまるでないお子さまがとても多くおられることです。

そうしたお子さまがいるご家庭の様子を見ていますと、おむかえに来たお母さまがお子さんの前に屈みこんで靴を履かせていたり、お子さまが脱いだコートを衣紋掛けにかけてあげたりしています。  

こんな子にかぎってペーパーテストやらせればたちどころに100点を取りますし、IQや素質はすばらしいものがあります。きっとご家庭ではご両親に大切に育てられてきたのでしょう。

ですがこうしたお子さまがいざ小学校受験の行動観察や母子面接に臨まれた際、面接官の先生方にどういった印象を持たれるかは容易に想像がつきます。そして、その試験の結果も。  

こうした事例はなにも最近になって突然言われはじめたことではありません。教育の現場では、ずっと以前から指摘され続けてきた事柄であり、とくに長年にわたって子どもたちの変化を肌身で感じておられる学校の先生がたにとってはとくに危機感の強い問題でもあります。

そのための取り組みや試みはさまざまな形でなされていますし、公的な機関や専門家の間でも多くの提言がなされています。しかし全体的な傾向として、こういった子どもたちが増えつつある現状はあまり変わっていないというのが教育現場の一端に連なるわたしどもの実感です。 

三歳からのお手伝い4

ではその教育の現場、その最先端とはいったいどこなのでしょうか? 小学校でしょうか。幼児教室でしょうか。

いいえ。それはお母さまがおられるご家庭にほかなりません。

いつも無限に拓けている子どもの可能性に対し、それを豊かに開花させてあげられるのはお母さまの力なのです。

知る。

学ぶ。

得る。

それらは人間が先天的に持つ本能のようなものです。お母さまの積極的な意識改革こそが、お子さまの存在をさらにすばらしいものへと変えていく一歩となるのです。

三歳からのお手伝い5

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